2024年の星空記録

普通に市販されている懐中電灯では明るすぎて、星空観望には使い難いです。今までは赤色セロファンを被せて減光してましたが、赤色では星図が読み難いです。

淡黄色～淡い緑色あたりが見易いですね。また、赤色は星景写真を撮っている人には邪魔な光色のようです。明るい白色は目を刺激してせっかく暗順応したのに

元に戻ってしまいそうです。偶見つけたペンライトをちょっと加工してみたら便利な天文用ライトに変身しました。

この導入支援架台は20年以上前から使っているのですが、とても役に立っているので再びご紹介です！！　アルミのアングルを曲げるのに万力が必要でしたが、あとは電動ドリルと金鋸で大した工具も要らずにかんたんに作れます。三角形の構造をしているのは強度と望遠鏡に俯角を付けるためです。一箇所が直角であれば後は自由にという感じです。

初心者が月と惑星（木星・土星・金星）を見てお終い（押し入れにお仕舞い）になるのは、目標天体を導入できないのが原因でしょうから簡単に使える導入支援は需要があると思いました。

※鏡筒の上にデジタルの高度角計を載せるだけでもスゴク役立ちます。ベテランの方にもお勧めです。

「初心者＆窓からの星見」という条件で天体望遠鏡を考察してみると
口径６cm　f300ミリ程度　倍率20x～30x　が適しているように思う。しかし、このような望遠鏡を
市販品から探してみても、お勧めできるようなものが少ない（怪しいものが多いと感じる）。
唯一、D70mmf400の対物レンズを持つ鏡筒のもの、これにはセレストロンなど複数ある・・

それなら余っているカメラレンズを望遠鏡にしてしまうのもアリ、唯一の問題点が
天頂プリズムが使えない（ピントが合わない）こと。窓からの星見に限定すると
高度角（仰角）50度くらいが見える限界なので天頂プリズムは不要かも・・
メーカー問わず、300mm/F5.6あたりが理想的サイズと思う。
FD300ミリ&LV4アイピース(75倍)、これでしし座γを分離しました。※LV5／60倍でも可

小型軽量の短焦点屈折を窓からの星見に使った場合、窓という小さい枠に
縛られてしまうので、星空感覚が出来てない初心者にとっては天体の導入が難しい。
スマホなどが普及する前は天体の位置計算はパソコン等で行い、方位と高度角（地平座標）を
求めてから天体望遠鏡を星に向けるという、面倒な作業が必要だった。

さて、お勧めのスマホアプリ（天体シミュレーター）は、Stellarium だと思う。
必須の機能は観望時刻がマニュアル設定できることと、方位・高度が読める
グリッドが表示できる・・この２点である。あと、Star Walk 2は日時の設定は
出来るが方位・高度はどうかな？※iOS用は色々あるようだけど・・

リアルタイムの星空表示しか対応しないものは、事前にどの位置（方位・高度）に天体が見えるのか
予習が出来ないのでダメ・・しかしこのタイプが多いようだ。

パソコン用にはフリーの「ステラシアターライト」が方位角と高度角を表示してくれる。
※注意点は目標天体をダブルクリックして画面中央に表示させること⇒右下に方位角と高度角が表示される。

20x50単眼鏡と導入支援器具（名付けてTri_base)を使ってどんな天体が見えるのか
試した結果が下に記したもの　※窓から見えないのが多いけど、夏・冬の銀河付近は十分楽しめる。

＜秋・冬の星空＞
アンドロメダ銀河、すばる、オリオン大星雲、散開星団（M35，M41,M46，二重星団）
二重星（冬のアルビレオ，ほ座γ1-2，うさぎ座γ）

＜春・夏の星空＞
散開星団（プレセペ，M6，M7，M8，M11，NGC663　　　　　球状星団（M13，M22，
二重星（アルビレオ，

※これ以外にも沢山の星団と二重星を見ることが出来るが、星に慣れてない初心者の眼であれば
見逃してしまうものが多い。口径４cmだと集光力が足りなくて面白くない。
口径５cmとの差は非常に大きい。６cmだと４cmの２倍の光量がありアルビレオの色もハッキリする。

晴れが少なくなって星見の機会が少なくなった

だから窓からの星見をお勧めします。晴れていても直ぐに曇ってきたり、今日は天気が悪くて星見はできそうもないと思っていたら急に晴れてきたりと、その都度望遠鏡を移動するだけでも大変です。

窓際に小さな望遠鏡を置いてどの程度楽しめるか試してみよう。口径６センチの望遠鏡でM50散開星団を見ることが出来るとしたら、それも１分ほどで視野に導入できたら・・面白いですね！これ、簡単に出来ましたよ。

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2024/02/09 　宍粟市・窓から星見記録

M50：Tri_baseとFD300(PL12.5mm・24倍)の組み合わせで、綺麗に見えた。
　　高度角を合わせた後、水平回転するだけで簡単に導入できた。
　　銀河の中に微恒星が纏まった小さな星団、24倍の鏡筒を振り回しても捕らえることは
　　難しいが導入支援器具で楽々観望が出来た。

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もし、これが初心者なら対象天体がオリオン大星雲などでしょうか・・同じように出来るはずです。高度・方位はスマホのアプリ（分度器・コンパスなど）を使えば合わせられます。見たい星の位置をStellarium(ステラリュウム)で求めておいて（リアルタイムモードで）望遠鏡の上にスマホを載せて、分度器アプリで仰角を合わせたら上下回転をロックし、次に方位をコンパスで合わせます。コンパスでおよその方位を決めたら後はゆっくり左右に回転させて視野に導きます。

※ステラリュウムは北を方位０度にしているが、天文ソフトによっては南が０度になっているものがある。

窓からの星見にベストな望遠鏡は？

１，焦点距離　300～400ミリ　　　　　　　　　窓際に置くので鏡筒が短いものが良い

２．口径60ミリ～70ミリ　　　　　　　　　　　　　　　　　集光力はある程度欲しい

３．ひとみ径は２～３ミリ以下　　　　　　　　　バックグラウンドが暗くなって星空がきれいに見える

４．導入支援器具と組み合わせて　　　　　　パソコン・スマホ、方位磁石、分度器（デジタル角度計もあり）

結論として６センチ30倍、さらに正立像なら初心者にも使いやすい

※スマホを望遠鏡に搭載して導入支援するフリーのアプリもあります。「星どこナビ」というもので、初心者にも使い易いらしい・・です。ただし、登録天体数が少ないのでもの足らないかも・・

2/10星空が綺麗に見えたので実際にやってみました！オリオン大星雲の位置を全く知らなくても、ファインダーに導入できました。操作も簡単だし、スマホを鏡筒に取り付けて（ゴムバンドで留めた）アプリを起動したら画面の指示に従うだけ・・というかスタートを押すだけ・・目標に近づくと音がするので暗い処でも分かりやすい。

住宅地で見る星空は明るすぎて綺麗とは感じない。７倍50mmの双眼鏡はとっくの昔に天文用途ではなくなっている。
8x30や10x50でもダメで、15x45でようやく感動する。つまり、ひとみ径が３mm以下でないと星が空の明るさに埋もれて消えてしまうのだ。７cm短焦点屈折とズーム接眼レンズを使用していると、25倍を過ぎた辺りから空がグッと暗くなり星が浮いてくるようになる。その時のひとみ径は70/25=2.8　おー、やはり３mm以下ではないか・・
ひとみ径を小さくするには倍率を上げること。しかし、その為に視野が狭くなり天体の導入が難しくなる。これを解決するのが導入支援ツールである。
下にあるツール類に加えて、6x30正立ファインダーもあれば初心者にも星見が楽しめると思う。窓からの星見は高倍率の双眼鏡がベストなんですが、何分にもいいものは高価過ぎて、これから星見を始めようとする人には勧められないですね。それと窓ガラスが二重になっているものは窓を開けないとゴーストやフレヤーに像のダブリなど悪影響が多いです。一重のガラス窓だと閉めたままで中倍率程度までは問題なく観望できます。冬場は温度差で曇ることが多いですが、夏場は虫も入ってこず涼しい場所でゆっくり星見が楽しめます。
今後はスマート望遠鏡が現在の望遠鏡に取って代わることになりそうですが、それでもアナログ手法によって星を楽しむ人の参考になればと思います。

※分度器はPDF形式のものがネット上にあります。有り難く使わせてもらってます。貼りパネ、ストロー、押しピンで完成。望遠鏡に貼った分度器は吊り下げではなく、予め指針を目標天体の仰角に合わせた後、望遠鏡を上下して指針を垂直（目分量で）に合わせます。水平・垂直線は誰でも目分量でかなり正確に合わせることが出来るのでこの形式にしました。

スマホで天体写真を撮るつもりはないのですが、地上の景色でも撮ったらどうなるのか試してみようと簡易アダプターを作ってみました。

コンデジでコリメートする場合、接眼レンズとコンデジのレンズをくっつけないとケラレが出てしまう・・このような経験があるので、スマホでもアイレンズに出来るだけ近づけてセットアップしました。そしたら画面の中央に小さく丸が見えるだけでピントも合ってません。こりゃダメだと思ったけどスマホを離してみると丸い写野が画面いっぱいに拡がって使えるものになりました。アイレリーフの短いハイゲンの場合はピッタリとくっつける必要があります、というかハイゲンでもコリメート撮影に使えるのは凄い。

スマホの固定方法はこれから考えます。最初の実験用なのでゴムバンドでもいいか・・
どんな写真(画像)が撮れるか知りたかっただけなので・・今の時代、コンデジより
スマホでコリメート撮影する人のほうが多いだろうな。※スマホ台に使っている厚紙はおせち料理の入ってた使い捨ての重箱です。工作用に最適！

かんむり座Ｔは一向に爆発しないですねー、どこかのブログにかんむり座は「おかんむり」とありましたが、全くやるやる詐欺ですよね。星が見える日はかんむり座を見てますが、8x30双眼鏡では薄雲が邪魔をして確認がしずらいです。

この時期はナイトスコープの方が活躍してます。天文ニュースで知るより先に自分の目で見つけたいものです。

ところで、窓から観望するテレスコ（不要パーツで組み立てたもの）を星見を始める人に差し上げる事にしたのですが、倍率が低い望遠鏡なので星空の中にある星団等を見て感動??して頂ければ最高なんですが、おそらく月を見てお終い、それも大きく見えなかった・・で終わりそうな気がする。

月を見るだけで終わるのか、さらなる宇宙の旅に出るのか（ちょっとオーバー）ここを跨ぐ敷居はとても高いように思う。

１．何を見たらいいのか分からない　⇒　本を調べて、いて座のＭ８がおもしろそう・・

２．いつ、どこに見えるの分からない　⇒　スマホのアプリで分かったぞ！

３．でも、望遠鏡の視野に入らない　⇒　そうだ、導入支援を使おう・・自動導入もあるし

４．視野に入っているはずだけど星が少し多いだけで赤くないよ・・　⇒　経験不足。ガッカリするか電視観望に進むか

初心者が見たい天体を望遠鏡の視野に入れるだけで、何十分も何時間も、いや何日も掛かる天文趣味って続けられる人はそう多くはないでしょう・・ましてや近ごろの悪天候続きではやる気も失せてしまう。

30年以上前は年間120日ほど星見日があったけど、今は年間80日がいいところ。しかも天候が急変しやすい・・近頃の天気予報では晴れマークが続いているのを見たことがない。昔は台風一過は秋晴れでしたが、それもない。

高度角はデジタル角度計（スマホでok!）やアナログ傾斜計を鏡筒の上に載せれば簡単

観望日　2024/07/29

久々にきれいな星空が見られた。窓から天の川流しをいろんな機材でやってみた結果・・単眼（普通の望遠鏡）なら導入支援は必須。ただし倍率は20倍程度にすること。これは実視野を２度以上にしなければ、導入支援が実用にならないので・・⇒自分の機材環境での話。

単眼鏡で口径60ミリ、倍率35x，45度正立接眼部を持つ鏡筒をファインダーなしで目標に向けられる人はいない。倍率を20ｘにしても難しい。この鏡筒を導入支援架台に載せると目標天体（M25）が１分掛からず視野に導入できる（※20倍で）。低倍率の場合は正立像が良い・・というか双眼鏡などと併用する場合は倒立像では頭が混乱する。そして接眼部が45度または90度の対空仕様でなければ覗く姿勢がキツイ（いて座専用ならプリズム等は不要だけど）

そういう条件を考慮すると単眼では低倍率であっても導入支援は必要！　※問題点は目が暗順応した後に明るいパソコンの画面を見なければならないという事、サングラスを掛けて見るとか工夫がいる。

【機材比較】

・8x30双眼鏡：星空ガイド的な使用に向く

・10x50双眼鏡：より暗い天体も見えるので個々の天体を探すのに使用

・15x45is双眼鏡（キヤノン）：手持ちで15倍が使えるメリット。殆どの場合10x50を圧倒する威力・・メシエ天体を楽しめる

・15x60双眼鏡（ミヤウチ）：倍率、口径が天の川流しにピッタリ！三脚に載せてじっくりと堪能できる。コンパクトで扱いやすくパーム経緯台に載せて最高！

・36x80双眼望遠鏡（BT80M-A）：微動付きの経緯台に載せて、7x50ファインダーも付けて個々の天体をじっくりと。大きさは結構なサイズになるが、天体の導入は簡単で、単眼の８センチ36倍とは全く別物。視野が広く、明るく、倍率も高いように感じる。人間の生理的なものでしょうが、試しに双眼鏡で片目をつぶって同じ天体を見てください。両眼視が如何によく見えるか実感できます。今まで視ることのなかったM69を視ることが出来た。ガイドブックに10センチで彗星核のようと記されているが、全くそのとおりであった。

70ミリレンズでいて座付近のＭ天体ができるだけ入るように撮ってみました。南端のM８から北端のM16、そして東端のM22、西端のM23がギリ写りました。

カメラのファインダーを覗いても何も見えないので、予めステラナビゲータで70ミリの写角から中心部の座標（地平座標）を求めて、高度角・方位角をこのページに有る導入支援方法でレンズの方向を決めてます。追尾はスカイグラフですが自由雲台を取り付けてますので構図の微調整が難しい・・

窓ガラス越しで、しかも短時間露出でもこれだけ写る。騙されたと思ってお試しあれ。ただし、IR改造カメラと画像処理は必須です！

初心者が月・土星・木星などの明るい天体を見終わった後に楽しめる天体はあるのか？

実際に20X60チョイ見望遠鏡でいて座Ｍ天体を見たイメージを再現してみました。

初心者用のガイドブックとの差があり過ぎて、今見ているのが目標の天体か否か判断するには、より現実的な画像も必要と思う。

70-210/4レンズ・ISO1600・露出10秒、今回は赤外改造をしていないNEX-3Nを使ってより現実に近いものにしてます。

露出時間を増やした画像も貼ってます・・これは眼視観望と電視観望の違いをイメージするためです。

眼視では光を貯めることが出来ないので、大口径が必要ですが、電視観望では同じ機材で露出時間を伸ばす（重ねる）だけでOK!!

またまた、ギリギリだった。窓から月が見えたので、チョイ見テレスコで覗くと近くに明るい星が・・あぁ、今日はスピカ食・・高度が低くて窓からの観望は無理なので、すっかり忘れていた。もう山に沈んでしまう直前だったので、大急ぎで三脚を立て望遠付きの20Dを載せて適当にパシャ、パシャ・・その中の一枚に画像処理をしたら面白い絵になった。これは狙ったものではなく、全くの偶然・・月が丁度凹んだ位置に沈んでくれたので撮ることが出来た。※撮影開始から１分後の画像である・・本当にギリギリ！

子供の頃の夏休みの工作を思い出して，廃品を集めて天体望遠鏡を作って見ました。
外観からは分かりませんが，トンデモナイものが入っています。
上下の回転部分を滑らかに回すにはベアリングを使います（高級品）が，簡単にやるには
締付をゆるくします。そうするとガタが大きくなり，また締め付けると動きが固くなる
というジレンに陥ります。費用をかけない簡便な工作ほど，如何にガタを少なくするか
悩むところです。で，ふと閃いたのが磁石でくっつけたらいいんじゃないの・・
それじゃ鏡筒はウンと軽くしないと・・ペットボトルと双眼鏡の廃品から取り出した
対物・接眼レンズで12倍程度とやや高倍率になりましたが，動きは滑らかで使い易い。

先月（10/30）以来の晴れ，今度はたて座付近の銀河を画角に入れて撮ってみた。古いニッコールレンズがいい味を出してくれるので絵になる。

彗星の上にNGC6633，IC4756 画面右下の明るいへびつかい座βの側にIC4665・・たて座にはM11と賑やかな構図になっている。その下の画像は35-70ZOOMを70mmにして撮ったもので，こうしてみると35-70zoom一本でも結構変化のあるものが撮れると感じた。

天体写真も目的によって様々あるとは思うが，記念写真として撮る分には見栄えがする方がいい。
必ずしも正確でなくてもよいから星の色が派手で，星座の形がよく分かるとか・・其の為にソフトフィルターを
使うことが多い。古い時代のデジカメだとカラー写真なのに色のない白黒写真のようなものしか撮れなくて
残念な思いをしてきたが，IR改造カメラ＋古い時代のレンズ＋ソフトフィルター＋画像処理でやっと念願が叶った。

リコーの50/2レンズを改めて天体撮影に使ってみた・・ペンタックスに取り付けF2開放，ピントは無限マークで結果はドンピシャであった。周辺像も問題なし！　　※前のテスト撮影では，レンズアダプターを使用してキヤノンで撮影したのでピントが合ってなかったようだ。天文用途には使えないと書いたが訂正いたします。※K100Dを久しぶりに使ったらセルフタイマーがどこにあるか忘れてしまって，手でシャッターボタンを押した為にブレてしまった・・スカイグラフに搭載しているのにブレブレ。キヤノンのカメラだとセルフタイマーの表示がすぐに目に付くので忘れても大丈夫・・その反面表示がゴチャゴチャ，ボタンが多いイメージです。ペンタックスはボタン類が少なくシンプル，だけどよく考えられたボタンの操作性で慣れれば非常に使い易い・・しかしどのボタンを押したらサブメニューが出るのか忘れてしまうと，現場で大慌て・・イライラ時間のロスもあり・・今回もFnキーを押すだけなのにネットでセルフタイマーを検索したりもしたが結局，手でシャッターを押すという暴挙に出て大失敗！

目標天体の導入の仕方
彗星にしてもＭ天体にしても，カメラの視野に導入するには目標天体の方位と高度角を天文シミュレーターで
予め調べておき，撮影時にカメラレンズの上にレベラー（デジタル角度計やスマホ）を載せて角度を合わせ
20秒程度の露出をしてみること。方位角は大体でいい・・この時もスマホのコンパスが役立つ　※アプリは
コンパス・分度器・Stellarium などをインストールしておくとよい。レンズの画角にもよるが写野のどこかに
星とは違うイメージが写っているのが分かる（カメラ背面ディスプレイを少し拡大すると）カラー画面なので
小さな惑星状星雲でも色がついて見つけ易い。
双眼鏡で探しても見つけ難い場合でも，カメラには意外とよく写る。50ミリF1.8などのレンズが目標天体探しに
適してると思う。住宅地の光害がある場所では眼視で分からなくとも写ります。これでイメージを掴んでから
双眼鏡や望遠鏡を向けるというのもあり・・街中観望の常識？になるかも。

自動導入赤道儀よりも方位角・高度角から天体導入する方法をお勧めします。特に経緯台で観望目的なら！
昨今では完全な晴れというのが少なくなって，いつも空の何処かに雲がある状態になってくると
目標天体の位置辺りは晴れているのに，空半分が曇っているため自動導入のアライメントが出来ないという状況が
増えてきそうです。曇天と曇天の間に星を見るという観望スタイルが当たり前になってきましたが，さらに雲と雲の
隙間から覗くスタイルになりそうです。私の記録では，今年の天文晴れ日は６日に１日の割合です。

レンズ交換の出来るカメラはレンズ径が大きくてコリメート撮影には使いにくい。
しかし比較的，撮像素子の小さい4/3ならＣマウントレンズが対応している。
今回使用した25ミリF1.4のレンズは外径が32mm程でアメリカンサイズの接眼レンズ
よりも小さいので，紙を巻くだけで簡単な手持ちコリメートアダプターが作れる。

コンパクトデジカメを使うよりもマニュアル操作がし易いので確実に撮れる。
ピント，絞り，シャッー速度・・全てマニュアルで設定（固定）できる・・コンデジだと
ピントはＡＦによる運任せも（カメラによるが）あるので数を撮らないと・・
※望遠鏡は片手で持てる軽いもので鏡筒はケンコーのF9短焦点，経緯台はビクセンの上下水平微動付き。これは自分で鏡筒と架台を組み合わせたものだが，入門用に販売してほしいくらいだ。

土星食・出現後

18時前に雨が降り出し，庭にセットした10センチ屈折にはカッパを被せて待機した。天気予報を確認すると18時～19時台は雨模様，仕方なく潜入の撮影は諦めて望遠鏡を撤収・・部屋に戻ったら雨がやんだ！もう一度10センチ屈折を組み立てるのも面倒なので，二階から10センチマクストフ望遠鏡＋経緯台でチャンスを待つ，大阪での出現が18時47分なので気楽に構えていたら，おっーともう出とるやないか・・急いで撮影したのがコレ・・露出時間は少し前に撮影して分かっていたのでリモコンレリーズを押すだけ。※下の画像はデジタルズーム使用，時刻は約18h43m47s

６センチ50倍でも串刺しの土星が綺麗に見えた。