「すばる」と並んだマックホルツ彗星です。

久し振りに銀塩カメラを使いました。少しトリミングしています。

（自宅での撮影ですから望遠レンズでも二分間も露出すると，かぶってしまいます）

光害夜空でも15*45双眼鏡で見ると，なんとなく彗星の拡がりが「すばる」の方向に延びているのが分かりました。

下の画像はEOS Kiss  Digital の630万画素で撮ったものから彗星の部分だけを等倍で切り出した。

15倍の防振双眼鏡で見ていると一瞬にして赤い星が出現した。急いでカメラのシャッターを

切るが月の全体像を入れての撮影では拡大率が低いせいか，アンタレスが写ってない。

もちろん露出は1/4〜1/8秒とたっぷり掛けているのだが・・

下のように拡大するとデジカメの液晶画面でも月の横にアンタレスがチラチラと見える。

下の画像は2048*1536の原版を640*480にリサイズしたもので画像処理はしていない。

原版ではアンタレスが赤く写っている。

※このような天文現象は小さな望遠鏡でもよく写るのでデジカメを持っている人はチャレンジ

してみましょう。私は三階の窓を開けて部屋の中から，口径６センチの経緯台で撮っています。

引っ越したのを機会にビクセンの古〜い旧型ポラリス赤道儀マウントを庭に設置した。
追尾モータは1978年購入のシンクロナスモータである。25年近く眠っていたものだか，まだ使えた。極軸望遠鏡の無いタイプなので大工道具のレベル計で極軸を35度に，方位角は南中時の太陽の影を記しておいてセットしたが，

チョイ見には十分使える。火星を140倍で５分間追尾したが問題なし。

庭先で15cm反射，９cmマクストフなどを比較観望してみた。対象天体は微光星が集まった散開星団M37，５cm双眼鏡では星雲状に見える。それと比較的明るい星がまばらに集まったNGC457(ET星団と呼ばれていることもある)・・はたして，空の明るい街中で口径の差は出るのか・・

結論から言うと，やはり15cmの圧勝。ET星団では両者の違いは，さほど感じられなかったが，M37では星雲状にしか見えない（80倍）９センチに対して，微光星がぎっしりと見える15センチは十分に口径の違いが発揮できたようである。また，M52も10cmF6ニュートン反射では微かな存在しか分からなかったが，15センチだと微光星の集まりがハッキリと見える。

参考：30年前には街の中でも８センチでM52が微光星の集まりとして見えた。

※写真左がミザールのショートチューブ光学系15センチ反射，右がセレストロン９センチマクストフ

★15センチアルティアを試す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005/11/01
　天文指数：３　久し振りに晴れの日が続いている。この機会に自宅庭にて
　望遠鏡の比較テストが続けられる。
　15cmf900mm　PL26(35倍)　PL12.5mm(72倍)

　◎Ｍ５２：さすがは15cm，10センチ反射では星雲状にしか見えなかった
　　　　　　ものが微光星に分解された。ハッキリと散開星団と分かる。

　◎ＥＴ星団：人形がハッキリとわかる。胸の辺りの微光星も綺麗に見える。
　　　　　　　
　◎Ｍ３７：PL26でも微光星が見える。

　　※上記のどの天体でも，倍率が高い方が(PL12.5)コントラストが上がって
　　　よく見える。９cmマクストフと比較したが，ET星団では大差ない見え方で
　　　あったが，M52,M37　では圧倒的な集光力の差が出た。
　　　M37は視野の中に入っているにも拘らず，気が付かなかった。38倍で星雲状，
　　　80倍で微光星が見えるがそらし目でないと分からない。15cmでは目の中央部
　　　で注視してもハッキリと星が確認できる。

　　※NGC7789は15cmでも，見つけられなかった。
　　　「ARマウント＋アルティア」は架台が重い分，安定しており導入もスムーズ，
　　　出来ればファインダーは正立の５cmが欲しい。
　　　ミザールＫ型経緯台と９cmセレストロンの組合わせは，カメラ三脚で移動が
　　　楽，エレベータも便利である。しかし，ファインダーが21ミリなので対象確認用の

　　　３cm双眼鏡で見た星が見えない，また視野も狭いこともあり天体導入に時間が
　　　かかった。チョイ見には便利であるが口径の差は歴然とあった。